【ケガ・病気】ターフ・トウを負傷したケリー・スレーター、Jベイ戦もキャンセルか?

昨年のJベイでの、足の複雑骨折を負う前のフリーサーフィン。ターフ・トウも理由のひとつだが、いちばんは気乗りしないのが要因のようだ。今年のJベイ戦もカリスマのパフォーマンスは見られそうにない。Photo: WSL / TOSTEE

Text: Marcus Sanders

 

今年のサーフシーンには以下の潮流が浮き彫りになっている。

◉ウェイブプール

◉オリンピック

◉ジョンジョン・フローレンスの後退

 

そしてもうひとつがこれだ。

◉ケリー・スレーターの足のケガ

 

ケリーの足に先週、今度は“ターフ・トウ”という病名で知られる靭帯損傷が発症したという。

 

 

Strange looking things, feet. I’ve had 5 foot injuries now since 2003, the latest coming last week with a strained ligament (#TurfToe) on the same foot (R) I injured last year. Not a major injury but puts me in doubt for #JBay. Sometimes the universe directs you to where you need to be. Injuries used to really freak me out but they’ve taught me patience and and a sense of calmness somehow. Happy #WorldOceansDay and so long to a friend I never had the chance to meet in @anthonybourdain. I wish that meal had happened in Sydney and sorry you couldn’t shake that feeling. Too many good people have gone down before their time. Reach out and call someone if that’s happening to you. 🙏🏽👂🏽

Kelly Slaterさん(@kellyslater)がシェアした投稿 –

 

「見た目がヘンでしょ、足の」とケリーはインスタに投稿。「2003年からこれまで5度、足を負傷している。直近のケガは、去年負った箇所と同じ右足。靭帯を伸ばしてしまった(ターフ・トウ)。大ケガではないけど、Jベイ参戦は疑わしい」

ご存知のようにJベイは、昨年ケリーが右足の指を複雑骨折した場所。負傷以降、彼は昨シーズンの最終戦パイプマスターズ以外の大会の出場を見合わせ、治療に専念。そして、今年はCTに参戦できる故障者ワイルドカードを得ている。にもかかわらず、CTイベントには出ていない。そのうえで、ケリー自身の肝いりの興行であるファウンダーズカップや、フィジー・クラウドブレイクで15フィートのモンスターバレルにはチャージしている。

こうした背景のなかで、ケリーはCT参戦に至る準備ができていないと表明した。

「長い話を端的に言えば、ぼくはまだ、自ら戦いたい、戦う必要があるという意識レベルになっていないということ」とケリーは、クラウドブレイクでのチャージ後に明かした。「適切な療養ができ、世界最高のサーファーたちと戦える気持ちが固まったら出場するよ」

我々はすぐにでもそのときが来ることを望んでいる。しかし、ケリーは過去の療養経験からの学びと、まだ時間がかかりそうであることを示唆した。

「人の進むべき道を、ときに宇宙が導くこともある。以前はケガを負うと恐怖で怯えてしまっていた。でも、それらの負傷は我慢すること、そしてどうすれば平穏になれるのかを教えてくれた」

コロナ・オープン・Jベイは、7月2日〜13日にかけて開催される。

 

(編集部より)ターフ・トウというケガについて記しておきます。

【ターフ・トウとは】
「ターフ(turf)」とは芝、「トウ(toe)」とはつま先のことです。
人工芝のような硬い地面で行なうスポーツで多いことが由来とされています。
アメリカンフットボール、サッカー、ラグビーなどで見られます。
爪先立ち状態で、かかと側の方向から過度の力がかかると、
足の親指のMP関節が過度に伸展しんてんされ、足の裏にある靭帯じんたいが損傷されてしまうことをいいます。

【原因】
足首を曲げ、親指を地面に着けている状態で、ふくらはぎに人や物が載った時に、
親指が限界以上に伸ばされて起こります。
主に人口芝を敷いた硬いグラウンドで、底の柔らかく軽い靴を使用して行う競技中に発生します。

【症状】
・親指のつけ根に腫れと痛みがある
・親指を反らせると痛い

【治療法】
軽症のものは単純なねんざであるため、テーピングや超音波療法により10日~2週間で完治します。
一方、靱帯断裂じんたいだんれつ関節包断裂かんせつほうだんれつ種子骨損傷しゅしこつそんしょうなどを生ずると、歩行困難となり強い炎症症状を起します。
この場合、損傷の程度により3~8週の固定を要し、その後、関節可動域かんせつかどういきの回復訓練などを施行します。
また、損傷を繰り返すものでは、底の硬い靴に換えるなどの対応も重要になります。

引用:アルコット接骨院「ターフ・トウの原因と治療法

引用先(アルコット接骨院ウェブサイト)には図解入りの説明があります。とてもわかりやすいのでぜひチェックを!