【ウェーブプール】〈citywave Tokyo〉攻略法が見えた!体験リポート #2

50分ワンセット。いろんなボードで1人30本以上乗って読めてきた〈citywave〉を滑るコツ。

〈citywave Tokyo〉テストサーフィンの写真
ソフトトップボードをトライフィン・セッティングでサーフする洋人。citywaveで安全にエンジョイするには正しいチョイス。

Text: Junji Uchida  Video+photo: Shuji Izumo

 

前回に続く、〈citywave Tokyo〉の波をテストライドする記事のパート2です。

結論から言いますと、プロサーファーの3人はあっという間に攻略してしまいました。1本目はワイプアウトでしたが、新井洋人は3本目からほぼ普通にサーフィン。市東“シゲ”重明も3〜4本目から余裕が出てきた模様。勝又“Cuts”正彦も5本目くらいから乗れていた感じです。そして10本も乗ったら、別人のように変わってしまいました。

当日のライディングをショートムービーにしたのでご覧ください。

 

ワンセット50分。ひとりにつき楽に30本は乗りました。が、トレーニングしているプロですら2〜3本乗ったら脚がガクガク! 慣れてくるつれて長い時間乗れますが、疲れも増して行きます。

〈citywave Tokyo〉サーフィンテストの写真
citywaveのスタッフから、最初のワンセッションでここまで上手く乗りこなすサーファーは見たことがないと絶賛された洋人。
〈citywave Tokyo〉テストサーフィンの写真
リズムをつかんでくると、いつものスタイルマスター振りを発揮していたシゲ。
〈citywave Tokyo〉テストサーフィンの写真
ローロッカーの左右非対称ボードという個性的なサーフボードでアプローチするCuts。

 

ここで、3人が用意してくれたボードのスペックを紹介しておきます。上のムービーみるときに、みなさんのスタイルの参考になればうれしいです。

〈citywave Tokyo〉サーフテストの写真
今回のサーフテストに持ち込んでくれた9本のサーフボードたち。

 市東重明のボードスペック
①MDMA
【サイズ】長さ5’1” ✕ 幅22” ✕ 厚さ2 3/4″
【テール】ダブルダイアモンド
【フォーム】EPS
【シェーパー】吉田正幸
*パフォーマンスボードとミニシモンズのハイブリッドボードでグライド感を残し、コントロール性を向上させたボード。
 
②SEX MACHINE
【サイズ】長さ5’3″ ✕ 幅21” ✕ 厚さ2 5/8”
【テール】メガネコトロンテール6
【フォーム】ポリウレタン
【シェーパー】ベン・ウェイ
*イージーライド、イージーエアーのコンセプトに基づき開発されたスペシャルボード。Mega-Neko-Tronと名付けられたテール形状とデッキコンケーブが特徴。
 
③STYLE MAFFIA
【サイズ】長さ6’6″ ✕ 幅21 1/2″ ✕ 厚さ2 5/8″
【テール】ダイアモンド
【フォーム】ポリウレタン
【シェーパー】河野健児
*波を駆け抜けるダウンザラインのスピード感が爽快な、小波からタイフーンスウェルまで幅広く楽しめるスペシャルチューンのミッドレングスシングルフィン(今回はライドせず)。
 
④Tappy Fish
【サイズ】長さ5’8″ ✕ 幅21″ ✕ 厚さ2 1/2″
【テール】フィッシュ
【フォーム】ポリウレタン
【シェーパー】吉川Tappy拓哉
*気持ちのいいターンとボトムのシングルスロットコンケーブで爆発的なスピードが味わえる。アウトラインは伝統的なフィッシュを踏襲。

 

 新井洋人のボードスペック
⑤MF-LITTLE MARLEY
【サイズ】長さ5’2″ x 幅21″ x 厚さ2 5/16″
【テール】ダイアモンド
【フォーム】EPS
*ミック・ファニングのソフトトップボード。短く幅が広いので最大限に加速して楽しくサーフィン可能に。
 
⑥DRAGON FLY
【サイズ】長さ5‘6” ✕ 幅18 1/4” ✕ 厚さ2 3/16”
【テール】スワロー
【フォーム】EPS
【シェーパー】アラン・エメリー
*CTのトップサーファーも愛用するEMERYサーフボードの、新井洋人のシグネチャーモデル。試合時にも使う小波用のデザイン。

 

 勝又正彦のボードスペック
⑦Cuts Nose Asym 2ch
【サイズ】長さ5’9” ✕ 幅19 1/4″ ✕ 厚さ2 1/4″
【テール】左右非対称
【フォーム】ポリウレタン
【シェーパー】勝又正彦
*来年のプロダクションボードのマスターボード。波があるときのセッティング。左右非対称に加え、スクエアノーズが特徴的(今回はライドせず)。
 
⑧Asymmetric 2ch
【サイズ】長さ5’4” ✕ 幅19 1/4″ ✕ 厚さ2 1/4″
【テール】左右非対称
【フォーム】EPS
【シェーパー】勝又正彦
*アシンメトリ(左右非対称)デザインの今年のモデル。スモールウェイブでのサーフィンを想定。深めのダブルチャンネルが生みだすフロー感も楽しい。
 
⑨GDC2-4ch
【サイズ】長さ5’4” ✕ 幅19 1/2″ ✕ 厚さ2 5/16″
【テール】ラウンド
【フォーム】EPS
【シェーパー】勝又正彦
*デッキコンケーブ+ディープ4チャンネルというコンビネーション。クアッドや3フィンなど、セッティングが変えられる5プラグなのもうれしい(今回はライドせず)。

 

 

ところで、ムービーを見ておわかりのように、洋人とシゲに比べてCutsは苦戦気味。と、そこにcitywaveの発明者の奥様のスージーさんから「私のボードで乗ってみて」と言われてボードチェンジ。すると、ノーズロッカーのないファットな非対称ボードとは明らかな変化が!

〈citywave Tokyo〉サーフテストの写真。
薄いスラスターに変えると、たちまちパフォーマンスが変わったCuts。

なるほど、なるほど・・・このテストライドで、リバーサーフィンがルーツのウェーブプールを乗りこなすコツがいろいろ見えてきました。

次回パート3では、アフターサーフ後のインタビューを掲載。citywaveの3人の印象や攻略法、注意点をお届けします!