【ウェーブプール】27のコツ・攻略法まとめ 〈シティーウェーブ東京〉体験リポート#3

失敗しない〈シティーウェーブ〉の滑り方・チェックリスト。

シティーウェーブ東京・サーフテストの写真
水流サーフィンのクセをアッと言う間につかんだ新井洋人。試合でも使う小波用トライフィンでスイスイ。
Text: Junji Uchida Video+Photo: Shuji Izumo 
 

 
〈シティーウェーブ東京〉の波をテストライドする記事のパート3、今回で最終回です。

新井洋人、市東“シゲ”重明、勝又“Cuts”正彦の3人のプロサーファーが、シティーウェーブ体験後に対談。実際に乗った印象をもとに:
 
◉ボードの選び方
乗り方のコツ
◉練習できること
◉注意点
 
をまとめていきます。

これからシティーウェーブに行く皆さんの参考になればうれしいです。
 

プロが分析するシティーウェーブ攻略法

パート1では、今回協力してくれた3人の、最初の1本の動画を掲載。パート2では、3人がみるみる乗りこなしていく動画を中心に、彼らのボードスペック情報をお届けしました。
 
パート3の対談も動画にしました。こちらをご覧ください。
 

 
いかがですか。事前情報があるのと無いのとでは、同じ50分・6,200円(9/11までは特別料金5,400円)の価値も大きく変わります。
 

■ 重要ポイント・まとめリスト

〈シティーウェーブ東京〉サーフテストの写真
(左から)勝又“Cuts”正彦、市東“シゲ”重明、新井洋人。暑いなか、お疲れ様でした!

ご覧いただいたように、対談映像にはシティーウェーブを乗りこなすヒントがいっぱい。重要ポイントをリストにしたので、行く前はもちろん、「乗り方のコツ」は現地でサーフィンする前にもぜひチェックしてみてください。
 

1. ボード選び
・薄くて細いスラスター。ペラペラでも水流で勝手に浮く。
・プールのなかでタイトに動ける、小回りの効く短いサイズ。
・長い板は難しい。大きいフィンはボトムに着く可能性アリ。
・ファットな板、ロッカーのないデザインは切り返しが難しい。
・ソフトボードも切り返しは難しい。ただし、形にもよる。
・ニューボードよりボロい板。結構壊れる。
・ドイツ人のライダーはセンターフィンが小さいツインスタビ。
 
2. 乗り方のコツ
・クッと切り返さない。吸い上げられてしまう。
・下に落として、レールで伸ばすようにターン。
・スタンスを狭くするとコントロールが楽。
・斜め45°、斜め45°の繰り返し。8字を描くイメージ。
・まっすぐ降りると下に行き過ぎてしまうので要注意。
・バックサイドは少し身体を起こして。余裕を持って後ろ脚でコントロール。
 
3. 練習できること
・ボードの芯をとらえ続けるサーフィン。
・レールワークと切り返し。これができないとここでうまく乗れない。
・ボトムターンからリップに入っていく感覚。
・トップアプローチからのカービング、ポップエアー、180°。
・持久力とバランス感覚アップ。トレーニングに最適。
 
4. 補足情報
・ボードを壊したくなければ、ノーズカバーとテールカバーを装着。
・ワックスはいちばん硬いトロピカル。溶けてヌルヌルになる。
・ウェットは着たほうが安全。シゲはツメを剥がしました。
・仲間内で大勢でやったら面白い。エンジョイするのも大事。
 

 
意外だったのは、コンペタイプのトライフィンが一番コントロールしやすい点。本国ドイツのサイトには、ロングボードやSUPの動画もあって、取材前はどんなボードでも乗れると考えてました。でも、リバーサーフィンがルーツだけに、海のサーフィンとは違いました。

水流のなかに浮力のあるボードを沈めるのは難しいです。シティーウェーブのアンバサダーの糟谷修自プロは、ボトムにチャンネルが入ってるだけで浮き過ぎると言ってました。あと、ロッカーがないと吸い上げられたときにボードを踏み込んだ際、ノーズが刺さりやすいです。

〈シティーウェーブ東京〉サーフテストの写真
吸い上げられるなかで前脚荷重するとノーズが刺さりやすい。ロッカーがある方がコントロールは楽。

タイトに動くコンパクトなボードがオススメ。シゲいわく、「90年代にケリー・スレーターが乗ってたボードがいちばんいいかも」。

当時を知らない方のために、巨匠写真家のアート・ブルーワーのインスタ投稿を貼っておきます。スクロールすると連続写真が表示されます。ペラペラでノーズが反り上がった形から、「ポテトチップ」や「バナナボード」と言われてました。
 

壊れてもいいショートボードを調達するか、現地でレンタルするのが得策。Cutsも言ってましたが、オルタナ派もまずはスラスターで水流サーフィンに慣れて、その後ファットなボードにシフトしていく流れが正解でしょう。

 

■ 波取り合戦ナシ! 集中して反復練習

海の波と違いますが、学べる点は多いです。3人が挙げてくれた練習ポイントに加えて、ヒザや腰、肩の開き方など身体の動きも、考えながらトレーニングできるでしょう。

何と言っても波取り合戦がなく、ライディングに集中して反復練習できるのは大きいです。

今日はこのワザを練習しようと思ってても、混んでる海だと波を取るのに精一杯。やっと乗っても頭のなかは真っ白で、いつの間にか課題なんて忘れてます。

たとえば・・・

「今日はボードの芯をとらえる続けることを意識しよう」

「バックサイドのレールワークに磨きをかけよう」

確実に順番が回ってくるなか、そんなお悩みポイントを脚がパンパンになるまで改善してください。みんなが見ている前でイキりすぎるのは要注意ですが(笑)。

オンラインで60日先まで予約可能。通年営業で、営業期間は2021年の夏まで。海サーフィンのためにトレーニングをしたい人も、知り合いとワイワイ体験したいエンジョイサーファーも、ぜひ!

 

〈シティーウェーブ東京〉について

 

【最大人員数】

  • 初心者コース:8人
  • 中級者コース:12人
  • 上級者コース:12人
  • キッズコース:8人

 【波の高さ】

  • 初級者コース:約80cm
  • 中級者コース:約100cm
  • 上級者コース:約120cm

 【セッション時間】

  • 50

 【通常価格・税込】

  • 6,200

 【9/11までの特別価格・税込】

  • 5,400円(キッズのみ4,000円)

 【対象年齢】

  • 初級〜上級者コース:12歳以上
  • キッズコース:小学1〜6年生

 【プライベートコース】

  • 最大人員数:12人
  • セッション時間:50分
  • 通常価格(税込):64,000円
  • 9/11までの特別価格:54,000円
  • 対象年齢:6歳以上

 *キッズコースは未就学、体重25kg未満・身長100cm未満は利用できません。
*サーフボード、ウェットスーツ、タオル代込みの料金です。
*レンタルボード、ウェットスーツは各種長さ、サイズあり。
*水着は持参。貸出しはありません。
 


◉利用時間:7:00 ~ 23:00(日曜は21:00まで)
◉住所:東京都品川区広町2丁目1-19 スポル品川大井町 内
◉アクセス:
JR京浜東北線「大井町駅」西口より徒歩約5分

東急大井町線「大井町駅」より徒歩約5分
東京臨海高速鉄道「大井町駅」より徒歩約5分

 
【詳細・お申込み】
〈citywave Tokyo〉ウェブサイト