テレビ番組によくある、あれ風に。昨日アップデートされた、WSLのCTランカーたちの紹介記事に見る、カノア五十嵐とコナー・オレアリーの英語圏向けプロフィール。いずれも日本人の親にも触れられた、素性が伝わる良い文章でした。
Source: WSL / JEEP LEADERBOARD
カノア五十嵐〈日本〉
◉年齢:20歳(1997年10月1日生まれ)
◉ホームタウン:アメリカ・ハンティントンビーチ
◉身長:180cm 体重:75kg
◉ツアー参戦初年度:2012年
◉SNSフォロワー数:16,000人(2018年3月現在)
◉2017年度ランキング:17位
・ヒート勝利数:15勝
・ヒート平均点:10.84pt
・ライディング平均点:3.32pt
“ プロサーファーになるべくして生まれたカノア五十嵐。
父親は五十嵐“Tom”勉さん、勉さんの奥様の名は美佐子さんだ。
夫妻はお腹にカノアを授かると、勉さんの夢をカノアに託すべくカリフォルニアへ移住。
英語がほぼ話せないことなどお構いなしの、世界に知られるサーフシティ=ハンティントンビーチへのジャーニーだった。
家計のやりくりと戦う毎日。
やがてカノアが3歳になると、波に乗せようと押し始めた。
その後も家族がひとつになり、カノアへの不断の献身が結実。
アマチュアのトップランカーになると、2015年、ついにCTへのクオリファイを決める。
2016年、もっとも若い18歳のルーキーとして参戦。
が、円熟したアプローチで驚かせた。
ラウンド1に関していえば、CT選手の誰よりも勝利。
ラウンド3に上がる前に負けたのは1度だけだ。
最終戦のパイプマスターズでは、ケリー・スレーターを破ったうえでの準優勝。
みんなをショック状態に陥らせた。
また、CT参戦中もつねにQSシリーズをフォロー。
2016年はハングルーズプロとパンティンクラシックで、2017年には思い入れのある地元ハンティントンビーチで優勝。
CT脱落の危険に対し、あらゆるくさびを刺した結果、2年連続でCT・QSとも通過するダブル・クオリファイを果たした。
日米両国の市民権を持つも、2020年の東京五輪は日本のために戦うことを決意、今年からCTを日本人として転戦するという。
日本では11歳の頃からテレビのリアリティ番組で取り上げられてきており、知名度はすでに得ている。
ツアー中のカノアを日本のテレビが追いかけ、中国や台湾、韓国も後追いしている。”
コナー・オレアリー〈オーストラリア〉
◉年齢:24歳(1993年10月12日生まれ)
◉ホームタウン:オーストラリア・クナラ
◉身長:185cm 体重:85kg
◉ツアー参戦初年度:2011年
◉SNSフォロワー数:6,229人(2018年3月現在)
◉2017年度ランキング:13位
・ヒート勝利数:17勝
・ヒート平均点:12.03pt
・ライディング平均点:3.74pt
“ 2017年のCTを勝ち抜けたルーキーは7人。
コナー・オレアリーはそのうちの1人だ。
ただ、選り抜きにもかかわらず、その素顔はあまり知られていない。
ニューサウスウェールズ州クナラの出身。
グーフィースタンスの、ヒョロっとした体格。
2016年のQSでランキングトップになるまで、メディアから注目されることはなかった。
けれど、両親2人がハードコアサーファーという星の下に生まれ、とても穏やかな家庭で育ったからか、そんなことなど気にも留めてなかった。
母親の柄沢明美さんは、オーストラリアへ移住する前は日本のチャンピオンだ。
彼女がコナーの父親であるフィンバーと出会ったのは80年代後半。
彼らは、レジェンドのマーク・オクルーポが始めたブレイクでサーフィンを教えた。
数年後、結束の固いクナラ・コミュニティはコナーの活躍以降、一丸となって応援するようになった。
コナーは2016年の初めまで、サーフショップで働いていた。
お金のためではなく、人の役に立つことで満足を得られるからだという。
結果、それが自らをドライブさせ、意欲的になれるそうだ。
外部からのレーダー網に探知されてからは、注目を浴びるのを逃れながら飛行している。
昨年のスナッパーはクオーターファイナル進出、そしてフィジーは準優勝。
そんなコナーがJEEPリーダー・ボード(CTランキング)の13位に着けている。”
今季初戦のクイックシルバープロ・ゴールドコースト。ラウンド1はカノアが第7ヒート、コナーは第11ヒートに登場。去年のこの大会ではラウンド2で顔を合わせた2人。今年はファイナル対決をぜひ!
2018 Quiksilver Pro Gold Coastのイベントサイト(英語)はこちら。