【WSL】ジュリアン・ウィルソンって、どんな人?

早々につかんだ1発目の9.93ptライド。上のスクリーンショットを押すとWSLサイトの映像ページにジャンプします。

 2018年CTツアー第1戦 クイックシルバープロ・ゴールドコーストの決勝戦は全豪が泣いた、まさかのオージー対決に。エイドリアン・バッカンを相手に1本目の波でジュリアン・ウィルソンは、ヘビーバレルを完璧に料理し9.93ptをマーク。早々に勝負をつけ、悲願のワールドタイトル獲得に向けて最高の出だしを切った。

WSLのプロファイルには、ジュリアンの今季にかける想いが記載。2017年の3位という最高位が、世界チャンピオンへの決意を強めたようだ。

東京五輪をきっかけにサーフィンに興味を持つ人が増えてきたという話も聞く。そこで、今季初のCTイベントで優勝したジュリアン・ウィルソンというサーファーについて紹介しておきたい。

Source: WSL

 

ジュリアン・ウィルソン〈オーストラリア〉

甘いマスクで女性ファンも多いジュリアン。Photo: WSL / TONY HEFF

 

◉年齢:29歳(1988年11月8日生まれ)

◉ホームタウン:QLD州クーラムビーチ

◉身長:180cm 体重:80kg

◉ツアー参戦初年度:2007年

◉SNSフォロワー数:59,000人(2018年3月現在)

◉2017年度ランキング:3位

2017年の最終戦パイプマスターズを終え、自己最高のファイナルランキング3位をマーク。好成績が今季の戦意を高めている。 Photo: WSL / DAMIEN POULLENOT

 

“ 2011年のCT参入以来、ツアーでもっとも高い才能を示してきたジュリアン・ウィルソン。
 
サーフエリートたちとのランキング争いに加わるまでは、オージーサーファーの憧れの存在だった。
 
きっかけは、高い評価を受けたクイックシルバーのビデオ『Young Guns Ⅲ』への出演。
 
高さのあるエアーを見せつけ、スターになった。
 
どこまでも飛翔するエアーと、カミソリのように鋭い動きはハイライトになり、結果、世界中からの知名度を獲得。
 
アメリカの『サーファーマガジン』が、時代の扉を壊したサーファーに贈る“ブレイクスルー・パフォーマー・アワード”を得るなど、サーフィン界からも評価された。
 
フレッシュマンとして参加した最初のツアーでは、トレッスルズ戦の3位やフランス戦の決勝などの実績を残し、いとも簡単にルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
 
サンシャイン・コースト出身の自信に満ちたこの少年が、未来のワールドタイトルを取ることは必然に見えた。
 
が、CTサーファーとしてのキャリアの大半をトップ10内の後半にとどめていて、ジャーナリストたちは未だ記事にできずにいる。
 
とはいえ、ガブリエル・メディナが世界チャンピオンになった2014年のパイプマスターズ、あるいは劇的なカムバックで手にしたチョープー戦など、3つの試合で優勝を果たしてきた。
 
カブリエルに勝利した2017年のチョープー戦は、勝算は低いもののタイトル獲得範囲内に押し上げたため、シーズン後半に向けてジュリアンの戦意に火を着けた。
 
が、2017年シーズンの最終ランキングは3位。
 
この、ジュリアンにとって過去最高の成績は、世界の頂点に立つ決意を一層高めたようだ ”
 
引用:WSL

 

ミック・ファニングやジョエル・パーキンソンの世代から、ジョンジョン・フローレンス/ガブリエル・メディナ・ジェネレーションに一気に世代交代した感がある。

が、そうは問屋が卸さない。

ベテラン勢の逆襲がはじまる。