【ビデオ】ミック・ファニングの“ザ・サーチャー”としての新たな門出。

 

 

Text: Junji Uchida

 

今年のベルズ戦で引退した3度の世界チャンプ、ミック・ファニング。“ザ・サーチャー(探検家)”として新しい生き方を歩きはじめたマイルストーン・クリップ『UNFINISHED BUSINESS(未完の仕事)』が公開されました。

サーフプールで“すっとこどっこい”だった同じ人物とは思えない、シャープでクリーンなサーフィンを披露。未来市場を考えれば、造波システム開発の探検も重要だけど、人間には到底及ばない、自然がつくる未知のパーフェクションを探検していくことも、ぼくらサーファーにとっては大切ですよね。

トム・カレンがワールドツアーから引退し、ステッカーを貼り替えザ・サーチャーとしてインドネシアのポイントブレイクをサーフ。そのときのトムの探検は未知の波を求めることもさることながら、サーフボード・デザインを探求する旅を重視していました。やはりサーチャーだったフランキー・オーバーホルツァーの5’7”のフィッシュで10フィートクラスの波をライド。それ以降の話を深掘りすると本1冊でも足りないので割愛しますが、それがゲームチェンジャーになり、ボードデザインだけでなく、いまのサーフカルチャーにつながっていったのです。

ミックにも、ミック然とした『未完の仕事』をぜひ追求して欲しいですね。

 

PS そう言えば、シャークアタックで中止になったマーガレットリバー・プロの未消化ヒートが、バリ・クラマス戦の終了後にウルワツでリスタートするとの発表がありました。ウルワツでのCTと言えばブルース・アイアンズが優勝したリップカールプロ・サーチですよね。未知なるポイントで開催するというサーチイベントのコンセプトはサーファー的には最高だし、ぜひ復活してもらいたいところです。