【WSL】ゴールドシュミットCEOがFacebookによるライブ配信の不具合を謝罪。

TwitterとFacebookを通じて声明。

 


Text: Junji Uchida

 

ファンの皆様、おはようございます。

(Jベイのラインナップは)なんと壮大な景色でしょう!

さて、ここでWSLの動画配信の不具合について、私からお詫びをさせていただきます。

私たちは、動画の配信プラットフォームを、Jベイ戦を境に、Facebookストリームに移行することを試みています。しかし、イベント開始直後から技術的問題が発生してしまいました。彼らは日夜を問わず復旧作業に取り組んでおり、できるだけ早い再開を目指し努力してくれています。

私たちは、このプラットフォームの移行が厳しいチャレンジになることをわかっていました。そして、何度もテストをしたうえで作業したにもかかわらず、このような事態になってしまいました。

しかし、人は何かを乗り越えるとき、このような新しいイノベーションを推し進めるときには、障害がつきまといます。

Facebookはこの問題を解決するため、私たちの専任を配置し、早急な解決に向けて対応してくれています。

ただ、ファンの皆様に私が直接お詫びしたく、そして我慢してくれることに感謝いたします。

どうぞ、このJベイのエキサイティングな時間を見続け、サポートしてください。女性たちの試合がはじまります。

最後にもう一度お詫びを申し上げるとともに、残りのイベントをお楽しみください。

ありがとうございました。

 

障害が発生してから4日後の謝罪声明。危機管理マネジメントに関してはマーク・ザッカーバーグより秀逸ですねw。さすがイングランド・ラグビー協会やNBA=アメリカ・バスケットボール・リーグ、女子テニス協会のボードメンバーを歴任してきた女帝、日本のどこかの団体とは違い、自ら先陣を切って消火活動。サメ被害によるマーガレットリバー・プロ中止の英断も迅速でした。

ただ、コメント欄にはFacebookのプライバシー問題を理由に、元のWSLオリジナルの配信に戻して欲しいとの声も。ケンブリッジ・アナリティカ社がFacebookユーザーの個人情報を悪用したとの報道により、Facebookの信頼が失墜してるのはご存知の通り。『フォーブス』誌によると、WSLがFacebookと結んだ独占放映権の契約金は2年間で3000万ドル、およそ33億円。契約後の事故だけに、ゴールドシュミットさんも頭が痛いはず。〈サーフランチ〉をはじめとする新規事業を実現するうえでの大事な軍資金の一部でしょうから、いくらユーザーファーストとはいえ、「はい。それでは元に戻しましょう」とは、よほどのことがない限りならないでしょう。

最大8700万人とも言われるFacebookの利用者情報流出数。対策は講じられているそうですが、果たしてどうなのか。でも、当分のあいだはFacebook通しで見るしかありません。性格診断とかのクイズから情報が抜かれるそうなので、くれぐれもご注意を!